top of page


牧師室より 〜説教テーマひとことコラム〜
3/15・16 四旬節第2主日「前進」
牧師 中島和喜
2025年3月9日
イエス様はその旅路で数々の教えを語り奇蹟を与え、それを見た人々はイエス様に従い、やがてその数は多くなっていきました。
しかし、ユダヤ人はイエス様の教えは自分達とは違う教えを語っていると怒り、当時ユダヤ人の王であったヘロデもまたイエス様に反感を抱き処刑しようと考えました。
そのことを聞いたイエス様はそれでも「進まねばならない」と言いました。どこに進むのか、それは十字架で処刑されるために進まねばならないと語ったのです。
何とも悲しい宣言です。イエス様も嘆いても良さそうなものですが、むしろイエス様が嘆いておられるのは私たちに対してです。自らを十字架に捧げてまで救い出したいと思うほどに、私たちは罪に囚われ、苦しんでいるからです。
私たちの抱える罪、それは自分一人で生きねばならないという考えです。どうしても、自分のことは自分でと考えます。しかし、確かに自分でやらなければならない諸事はあったとしても、私たちの命は神のものであり、全ては神に委ねて良いのです。根本にそのことを覚えておくところで、私たちは罪から解放されるのです。気楽に安心して生きていけるのです。イエス様も、そのように生きて良いのだと、十字架を通して語り掛けておられるのです。
bottom of page